2018年、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドール受賞を果たし、世界中の映画ファンに強烈な衝撃を与えた是枝裕和監督の代表作『万引き家族』。社会の片隅で寄り添い合う疑似家族の日常と綻びを描いた本作において、観客の視線を釘付けにしたのが、息子・祥太役を演じた城桧吏(じょう・かいり)です。
当時、弱冠11歳だった少年は、物憂げな瞳と嘘のない瑞々しい佇まいで海外メディアからも絶賛を浴びました。あれから月日が流れ、2026年現在の彼は20歳を迎え、精悍な顔立ちの本格派俳優へと華麗な進化を遂げています。世界を驚かせたオーディションの舞台裏から、子役時代からの劇的な成長、そして映像界の第一線で存在感を放つ最新の姿まで、その歩みを徹底解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2018年の『万引き家族』祥太役で世界を魅了した城桧吏は、2026年で20歳の大人へと成長し、実力派若手俳優として躍進中。
- 要点2:是枝裕和監督が一目で直感したオーディション秘話や、台本を渡さない演出から生まれた唯一無二の演技力が高く評価されている。
- 要点3:身長は子役時代から40cm近く伸びて170cm台後半に到達、『約束のネバーランド』などを経て深みのある表現者へ脱皮を遂げた。
【原点】『万引き家族』祥太役で見せた圧倒的存在感とカンヌの熱狂
映画『万引き家族』で城桧吏が演じた祥太は、生活のために万引きを繰り返す一家の長男でありながら、次第にその関係性に疑問を抱き始める非常に複雑な役どころでした。血の繋がりを持たない家族の中で、幼い妹の「りん(佐々木みゆ)」を守ろうとする兄としての葛藤、そして自らの意志で運命を選び取る決意が、痛々しいほど純粋に表現されていました。
カンヌ国際映画祭の公式上映後、スタンディングオベーションが鳴り響く中でリリー・フランキーや安藤サクラ、樹木希林ら名優たちと並んで堂々とレッドカーペットを歩く彼の姿は、各国のジャーナリストの間でも大きな話題を呼びました。海外メディアからは「若き日のトニー・レオンを彷彿とさせる澄んだ目」と称賛され、言葉の壁を越えて世界中の映画人を唸らせたのです。
子役特有のあざとさが一切なく、スクリーンにただ「祥太」として息づいていたあのリアリティこそが、作品に漂う切実なリアリズムを決定づけるピースとなっていました。
是枝裕和監督を射止めた「オーディション秘話」とリリー・フランキーとの絆
城桧吏がこの大役を掴み取った背景には、運命的とも言える万引き家族 オーディション秘話が存在します。当時、大手芸能事務所のスターダストプロモーションに所属していた彼は、約200人以上が参加した過酷な選考に挑みました。
是枝裕和 監督は後に、選考の様子を振り返り「オーディションの部屋に入ってきた瞬間に、この子しかいないと直感した」と明かしています。決め手となったのは、整ったルックス以上に、どこか憂いを帯びた強い眼差しでした。芝居の上手さを競う場ではなく、カメラの前に立ったときに漂う空気感そのものが、孤独を抱える祥太のイメージと完全に合致していたと評されています。
また、父親役を演じたリリー・フランキーとの関係性も作品に温もりをもたらしました。撮影の合間も本物の親子のようにフランクに接し、リリー・フランキーが冗談を言って城桧吏の緊張を解きほぐす場面が日常茶飯事だったと伝えられています。名優たちの温かい眼差しに包まれながら、彼は現場でスポンジのように感性を吸収していきました。
世界が絶賛した城桧吏の演技力|「台本を渡さない」演出が生んだ奇跡
業界内でも高く評価されている城桧吏 演技力 評判ですが、その土台を築いたのは是枝組伝統の「子どもには事前に台本を渡さない」という演出メソッドです。
現場ではあらかじめセリフを暗記させるのではなく、その場で監督が祥太の心情や言葉を口頭で伝え、相手の演技を受けて自然に出てきた言葉や反応をカメラに収める手法が取られました。これにより、計算された芝居では決して出せない「生きた感情」がフィルムに刻まれることになります。
祥太がスーパーマーケットで妹をかばって自ら捕まりにいくクライマックスシーンや、病室でリリー・フランキー演じる柴田治と対峙する場面で見せた揺れる瞳は、まさにその演出と彼の高い感受性が生み出した奇跡的な瞬間でした。頭で考えるのではなく、相手の言葉を本気で聞き、心で返すという俳優としての基礎が、この贅沢な現場で叩き込まれたことは間違いありません。
子役から青年へ!身長の急成長と『約束のネバーランド』レイ役で見せた新境地
『万引き家族』の公開当時、小学5〜6年生だった城桧吏の身長は130cm台前半と小柄で、愛らしい少年そのものでした。しかし、中学生から高校生へと進むにつれてフィジカルは劇的な変化を遂げます。城桧吏 身長 年齢の変遷はファンの間でも大きな関心事となり、高校進学時には170cmを突破、2026年現在は170cm台後半の均整の取れたスタイルへと急成長しました。
ビジュアルの成長とともに、演じる役柄の幅も一気に広がりました。子役時代にはダンス&ボーカルグループスタメンKiDSのメンバーとしても活動(2021年にグループ解散・卒業)し、表現力やリズム感を磨いていた彼に、次なる大きな転機が訪れます。それが2020年公開の大ヒット実写映画『約束のネバーランド』でした。
城桧吏が演じたのは、施設の中で最も頭脳明晰でクールな少年・レイ役です。内面に激情と苦悩を秘めながら、感情を表に出さない難役に対し、彼はトレードマークである鋭い目力を武器に果敢に挑戦しました。原作ファンの注目が集まる重圧の中で見せたシャープな佇まいは、子役のイメージを完全に打ち破り、次世代を担う若手俳優としてのステップを力強く駆け上がった瞬間でした。
【2026年現在】城桧吏の最新の出演作とスターダストでの立ち位置
2006年9月6日生まれの城桧吏は、2026年の今年、20歳という大きな節目を迎えます。『万引き家族』の公開から8年、映画『都会のトム&ソーヤ』や『ゴーストブック おばけずかん』での主演経験を経て、少年から青年の色気をまとった実力派へと完全に脱皮しました。
現在、彼が所属するスターダストプロモーションの若手俳優陣の中でも、国際的な知名度と確かなフィルモグラフィを誇る存在として特別なポジションを築いています。地上波のサスペンスドラマでの影のある若者役から、インディペンデント映画での繊細な心情描写を求められる役柄まで、作品選びにも妥協がありません。
かつてカンヌを驚かせた天才子役は、単なるビジュアル先行のタレントにとどまることなく、作品の空気を一変させるバイプレイヤーとしても、物語を牽引する主演俳優としても起用できる、監督たちにとって「最もオファーしたい若手表現者」の1人へと定着しています。
【城桧吏と『万引き家族』】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:城桧吏は『万引き家族』の祥太役にどうやって選ばれたのですか?
A1:約200人規模のオーディションに参加し、是枝裕和監督が一目見た瞬間に「この子しかいない」と即決したと伝えられています。技術的な上手さよりも、佇まいやどこか憂いのある瞳の輝きが祥太のイメージにぴったり合致したことが決定打となりました。
Q2:城桧吏の2026年現在の年齢と身長はどのくらいですか?
A2:2006年9月6日生まれのため、2026年で20歳を迎えます。身長は『万引き家族』撮影当時の約130cm台から飛躍的に伸び、現在は170cm台後半のスラリとしたモデル体型へと成長しています。
Q3:以前所属していた「スタメンKiDS」とはどのような活動でしたか?
A3:スターダストプロモーション所属の小中学生で結成されたカルチャル系ダンス&ボーカルグループです。城桧吏も中心メンバーとして歌やダンスのレッスンを重ね、ライブ活動を行っていましたが、メンバーの成長に伴い2021年秋にグループは解散し、以降は俳優業に専念しています。
まとめ:今後の展望と注目ポイント
カンヌ国際映画祭の頂点を極めた『万引き家族』から8年。祥太という少年が背負った孤独を等身大で演じ切った城桧吏は、その名声に甘んじることなく、着実にキャリアを積み重ねてきました。
20歳を迎える大人の俳優として歩みを進める彼には、今後さらに骨太な人間ドラマや海外との共同製作プロジェクトへの参加も期待されています。少年時代のピュアな感性を残したまま、鋭い洞察力と表現力を身につけた城桧吏が、これからの日本映画・ドラマ界でどのような新しい景色を見せてくれるのか、その一挙手一投足から目が離せません。 (出典: 城 桧 吏 万引き 家族(Yahoo!ニュース))